隠れ家周辺点描
高爪山
案内板には「山の形が富士山に似ていることから、能登富士とも呼ばれる高爪山は、標高341mで、
聖山として崇められてきました。また高爪神社には、木板彩画懸仏六面(重文)と薬師如来(県文)が
伝えられており、山頂には大福寺奥の院の観音堂があります」とある。
国道249号を世界一長いベンチの横を通ってどんどん行くと、やがて大福寺地区へ入る。道の右側の
中途半端な処に大鳥居が建っている。そこを曲がっても行けるが、もう少し先に高爪山林道があるので
そちらから行ってみる。鳥居から林道の方へ入る辺りの国道からは、均整のとれた高爪山がよく見える。
タイヤの痕がくっきりと付いた林道を2kmで登山口に着く。雪で荒れた竹林のそばを通りすぎ、あとは幾
分腐りかけた木の階段が頂上まで続く。風が強く、木々がうなりをあげるが涼しくていい。登山と云っても
500mと少ししかない。普通は登山口までの2kmの林道も歩くのだろう。
狭い山頂には大きすぎる感じの高爪神社本殿があった。外側にも内側にも沢山の名前が寄せ書きされ
た板が張り付いている。○○小学校6年親子登山とか、○○中学校、○○小4年等々、みんなこの山に
登るのだ。学校を卒業するまでに何回も登るに違いない。高爪山は昔から人々の生活の中にとけ込んで
いたのだ。海から良く見える高爪山は、沖を通る船頭さんが灯台代わりに眺めたという。
(’01・04・30)