還暦つれづれ草


タクシー騒動


千葉や東京にいくつか用事が出来て土日の二日間行くことになったが、時間を有効に使いたいので
往きは金曜日の夜行バスで行くことにした。

14日(金)の東京行き夜行バスの切符を取り、タクシー会社へ電話して夜10時発の夜行バスに乗る
から、バス乗り場まで夜だと車で15分は掛かるので、9時30分までに一台お願いしたいと頼んだの
である。電話したのは8時20分頃だった。

そして準備万端整えて、かみさんと二人玄関を出たり入ったりして待っていたのだが、9時半になって
もタクシーは来ない。35分にタクシー会社に電話をいれたら向かっているという。しかし、更に7〜8分
待ったが来る様子はなく、ぎりぎりの時間となってしまったのだ。電話をいれると向かっているはずだが
とか云うので、今どこら辺に来ているのかと聞くと、ちょっと間があってから「すいません すいません」と
云うばかりなのだ。どうやらこちらへはまだ向かっていないみたいなのだ。

もう一時の猶予もないので、かみさんの車に飛び乗って、間に合わないかもしれないがバス乗り場へ
走らせた。ガソリンが切れかかって警告のランプが点いている。かみさんも飛ばしたのだが、バス乗り
場の直前の信号機で止まった時は10時を過ぎてしまった。

これは頭に来ずにはいられない。胸ぐら掴んで張り倒してやりたい思いだ。時間の限られたこの様な時
に、「蕎麦屋の出前」みたいな対応をされてはたまったものではない。乗り遅れたらどうしてくれるのか!

まず私が、バスの広い駐車場を走って、出発しようとしていたバスに、車を駐車場に入れてくるまで待っ
てくれるよう頼んだ。2号車のバスが発車のために動き出した。良い返事ではなかったが車はすぐそこだ
からと頼んで、車からかみさんが荷物を持って乗り込み、私が一番近い駐車場に車を放り込んで、走って
バスに飛び乗ったのだった。7〜8分遅れの発車になっただろうか、バス内は暗く、すでに乗客は椅子を
倒し毛布を掛けて静まり返っていたのである。

おかげで48時間駐車場に車を預けることになり、8200円を支払うはめになった。往復のタクシー代を考
えると、4000円弱の出費増でしかないが、運良く間に合ったから良かったものの、間に合わなかったら
翌日早朝の列車で行かねばならなかったのである。無責任極まりないタクシー会社の対応と言わざるを
得ない。「すみません」で済むことではないのである。

月曜の午前中に、そのタクシー会社に電話をし、事の顛末を申し述べた。さっそく記録を調べさせて貰う
との事だったが、はたしてどういう調査結果となるのだろう。苦情を聞き置くだけでこのまま何もないので
は、「親切、丁寧の○○○タクシー」の看板が泣こうと云うものである。

(’01・12・18)


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