還暦つれづれ草


今年も山菜採りの季節に

そろそろ山菜の便りが聞こえてきます。土日は天気が良さそうだということでカミさんと能登の雨漏り
のする掘っ建て小屋へやってきました。実は先週もやって来たのですが、タラの芽もワラビも小さすぎ
て収穫はありませんでした。ただ、雨漏りのせいか漏電ブレーカーが働いていて、冷蔵庫の氷も溶け
ていました。きっと屋根の雪解け水がしみ込んだのかも知れません。

今回は着くなりカミさんはワラビ探しで、間もなく採れたての初物のワラビのおしたしを食べることが
出来ました。採れたては灰汁も少なく色もきれいで美味しい。それで昼過ぎには二人で軍手に袋を持
って出掛けることになった。

最初、前回目に付けていたタラの木へ直行したのですが、すでに採られたあとだったのでした。しかし
我が敷地に立派なタラの芽を見つけて感激です。ワラビはまだ少し時期が早いようでしたが、そこそこ
の量が採れました。場所によっては太くて長い立派なものもあります。コシアブラはそこらじゅうで芽を
出しているのですが、残念ながらもう少しというところです。それでも今晩のビールのつまみ用に、小さ
すぎてかき揚げになりそうだと言いながら、気持おおきめのものを少量摘んできました。

私達が次ぎの場所へ移動している時、横道から4人連れのおじさんおばさんがタラの芽が沢山入った
袋を手に現れたのです。向こうもカミさんの持っている袋の中がワラビだと気が付いて、もうワラビがあ
るのかと云う感じです。そしてタラの芽の小さいものは残してきたと云うので、何処だ何処だとばかりに
私達は4人連れの出てきた道へと入りました。

そして間もなく、その道の両側には沢山のタラの木が文字通り林立しているのを目にしたのです。ウォ
ーと思わず声が出ます。芽が摘まれたものが沢山あり、あとは摘めそうにない小さな芽ばかりなので
すが、でもまあ、これは大発見です。早速この道をタラの芽街道と名付けました。これまた小さいけれど
晩飯用にと少し摘んできました。この次ぎ来る時は、登山用の杖とトゲも大丈夫なゴムの手袋を用意し
てこなければならないと思ったのでした。

夕食はワラビのおしたし、タラの芽とコシアブラの天ぷらでビールを飲みました。天ぷらはやはり揚げた
てあつあつのものが美味しい。来週あたりはコシアブラもあのタラの芽も成長しているだろうから、また
来なければなるまい。それにこの季節は親類縁者も泊まりがけで山菜採りにやってくるので、掃除など
もしておかないと。山の中だからぴょんぴょん飛び回るコオロギみたいな虫が入ってくるが、少なくとも
部屋の中は退治しておかないと。

('04年4月11日)


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