北陸の峠道
寺月峠
現在は大野市伏石から「林道寺月線」が東勝原へ通じ、峠には立派な開通記念碑が建っているが
昔は小黒見村から東勝原の九屋ケ原に越えた峠道があった。この峠道が利用されたのは、峠を挟ん
で両側に金鉱山が栄えた頃か、もっと前の平泉寺が栄えた頃なのだろう。この林道は平成元年10月
開通とあったが、それまでは旧峠道を辿ることが出来たのだろうか。
今日は車で林道で上まで行ければ小黒見山に登れるかなと思って出掛けたのだが、林道起点から
通行不可で堂島を廻って林道に入ったら少しだけ車で上れた。 そこから初めてカンジキというものを
履いて歩いた。雪も締まっていてさくさくと1時間40分ばかり、およそ3kmを歩いて寺月峠に着いた
のだった。今日はカンジキの試し歩きということもあるのだ。
峠には立派な開通記念碑、少し反対側にも行ってみたがお地蔵さんみたいなものは無かった。この
記念碑が立派すぎる。これだけでもどえらいお金が掛かったと思うのだ。こんな物より、峠には赤い
前掛けをしたお地蔵さんがよく似合うのだ。
小黒見山へ通じる尾根です。 道が付いている感じでした。
時間も早いので小黒見山へ登るときのルートを少し歩いてみようと思い、峠手前から尾根を登ってみ
た。間違えようがない尾根歩きだ。汗をかきながら4分の1程歩いたが、12時になってしまったので
陽当たりの良い雪の上に腰を降ろして昼飯とした。小黒見山は目の前だが、あと高度にして330m
ほど登らなければならない。今日はここまでにした。小黒見山の斜面は雪も少なく斑模様となってい
た。その斜面をカモシカが勢いよく駆け下りるのが見えた。
休憩した666m地点から見る小黒見山 後ろ側と思う
リフトが止まって人けの無い勝原スキー場から荒島岳までが望める。この前の日曜日に雪上救助訓
練をおこなった処も見える。荒島岳の頂上付近はずーっと雲がかかっていて見ることは出来なかった。
(3月2日)
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雪が融けて4月13日に小黒見山に登ったとき、雪があったときは判らなかったが、記念碑と道を隔てた
反対側の少し離れた処に、ひっそりと石仏が座っていたのを見つけた。