福井の小さな山歩記
林道歩き・徳平山のシラカンバ
運動不足で体重が増えたしお腹の出方も大きくなってしまった。それで林道歩きで徳平山のシラカンバを
見に出掛けた。徳平山(1193.1m)の頂上にも登ってみたいが、何しろ家を出たのが9時をだいぶ廻って
いたので林道歩きだけにした。林道を歩き出したのは11時15分にもなっていた。
歩いた林道は民有林林道徳平線と入谷線の2本で、入り口は九頭竜湖の先、東市布にある。徳平山頂は
その2本の林道の間を少し下へたどるとある。林道は国有林の中へ延びていて、民有林林道としては短い。
車は国道158号線に置いて歩いた。徳平林道の奥では砂防堰堤の工事中なので車で行くことは可能だ。
すぐに九頭竜川を渡って沢沿いに道は登り坂となっている。沢は水量も多く、急流で音が大きくて熊ベルの
音がかき消されてしまう程だ。最近は熊の出没が多いので、常に鳴らしながら歩いた。寺地山の時は後ろ
を歩いたカミさんにうるさくて困ったと言われたのだが、今日は1人なのでベルを手で振りながら歩いたのだ。
40分程で工事現場に着き、そこから沢を離れる。間もなく写真のシラカンバが見られるところに辿り着く。
林道終点までは1時間10分。gpsで3.25kmだった。林道からシラカンバが見られるのは先程の処だけ
のようで、林の中へ分け入るともっと見られるのだろう。
林道終点で「おろしそば」の食事をして、次ぎの入谷へ行くために戻った。入谷への入り口は、国道が高速
道の手前で左へ別れるが、その直前のスノーシェルターの手前だ。広場があり車を置いて歩いた。この道も
だいぶ先まで車で入れる。おおよそ1.67kmを35分程で終点へ。その先細い道が分け入っているが、別
れた一方の沢沿いに付いているのかも知れない。雪のときならここから徳平山への尾根に取り付くと思う。
国有林の一部は特別な保全林らしいが、民有林の部分なのか植林された杉林があるのが意外だった。
杉林の上の方がシラカンバの林らしいのだが、急斜面に取り付いてだいぶ進まないと辿り着けないみたい
だ。標高800m位のところにあるとのことで、日本の分布の中では西限に位置し学術的に貴重とのことだ。
今日は合計で10km近く歩いたし、この辺りの様子がだいたい判った。今度来るとしたら残雪のときだろう。
('04年9月28日)