還暦つれづれ草
人が来ると大掃除
この土日は天気もぱっとしないので山歩きはやめにして、掃除や破れていた障子の張り替え、そして
急に涼しくなったので掛ぶとんを引っぱり出してきて洗ったカバーを掛けたりしたのだ。それと云うのも
24日から埼玉にいる下の息子が、休暇が取れたとかで可愛い孫を連れてやってくるからである。
障子の張り替えも便利になった。なにしろアイロンで押さえるだけでくっついてしまうのである。しかし、
値段は高かった。剥がす時もアイロンを当てるだけでいいのだという。簡単に終わったので、ついでに
ガラスも拭いて綺麗にしてすっきりとしたのだ。途中、はぐれ刑事純情派などを見たりするのでなかなか
大掃除ははかどらないのである。
煎じ薬
「健康のこと」で前立腺異常のことを書いたが、さっそく煎じて飲むと良いとびっくりするほど大量の乾燥
された「きさらげ(ぎ)」を頂いたのである。これを煎じて朝昼夜と飲み続けるといいのだそうだ。この樹は
なんだろうと広辞苑を紐解いて見たら、腎臓病の薬になるとあった。広辞苑に載っているくらいだから中
国三千年の歴史の中で確かめられた薬効なのかな等と考えながら、前立腺とどういう関係にあるのか
などとも考える。で、せっかく頂いた物だからと煎じて飲み始めたのだ。味はウーロン茶みたいなものだ。
朝昼夜と飲むので煎じるのも毎日忙しいのだが、このところ急に涼しくなって、なにしろ腎臓に良いという
だけあって、もう頻繁に催してくるのである。
茸製剤
新聞の広告もそうだが折り込み広告にも「癌に効く」というナントカ茸の広告が多い。治ったという医者も
驚く体験談が沢山載っている。藁にもすがりたいという患者や家族にとっては、もうこの茸製剤を用いな
ければと云う強迫観念に襲われそうである。広告に骨にまで転移したという前立腺癌が治ったという体
験談が載っていた。毎日6袋づつ飲んだとかまで載っていた。しかし、この大きな広告には価格に関する
ようなことは一切載っていないのである。
先日18日に西大峰に登ろうとして引っ返した薮尾根で、戻り始めた時に蜂に刺されてしまった。最初は
一カ所だと思っていたら二カ所で、翌日には大きく腫れ上がって痒いことこのうえない。ついに我慢出来な
くなって薬局のスーパーへ出向いた。そこで蜂刺されにも効くという軟膏を買った。細長い箱だったのだが
中身のチューブが箱に比べて極端に小さい物だった。4.5gで780円だった。その時例の茸製剤が目に
入ったのだ。30袋2万8千円だったのである。広告の物と同じ物なのだろうか。
('03年9月21日)