福井の小さな山歩記


雪上散歩・山門湿原周遊コース

山門湿原は、貴重な自然に触れられる所だそうで、雪の無い時に訪れるのが良いのだろうが
いろいろな樹の森があるし、周遊コースが整備されているというので、雪上散歩にも適している
と思ったのだ。国道8号を滋賀県側へ越えて、303号線への標識を左に入り、間もなくして斎場
がある。ここが湿原への入り口で、木の看板がぶら下がっている。


この斎場の駐車場へ入ったところの右側が入り口です

9時に歩き出した。最初はツボ足だったが、これでははかどらないので、20分程頑張ったのちに
輪カンを付けた。しかし雪の上はやはり歩きにくい。雪が締まっていれば別だが、気温が高いので
なかなかだ。それに緩いのだがずっと登りが続く。


アカガシの森

アカガシの森は初めて見る景色で、樹の色があまり見ない色だ。下の軌跡の地図の004地点
までは散策コースなので気持の良い雪上散歩という感じだった。そこからはだんだん登りが急に
なってきた。2万5千分の1地図にはルートが載っていないので、まだなのかなあという感じで歩
く。そう感じるだけで、実際の距離は短いのだが、2時間15分掛かってエゴの木の広場という処
に着いた。ちょっと判らないくらいの小さな字でそう記されていた。

一本だけ見慣れぬ樹があったが、これがエゴの木だろうか。この辺りがぐるっと廻って戻り方向
になる処かと思ったらまだだった。そこからひと登りしてピークへ着くが、雪だと道が判らないの
で、ぼけっとしているとテープにつられて先に行きそうだ。 地図を見ると県境の尾根がすぐそこ
だったので、その先へ行ってみることにする。


県境の尾根から北東を望む

県境を少し歩いたら吹きさらしの処が雪が締まって歩きやすかったので、ひょっとすると東ヶ谷山
へと行けるかなと思ったのだが、そこを過ぎるとまた沈み込む雪だったし、12時なのにまだ1時
間半は掛かりそうなので諦めた。普通の人ならば問題なく行けるところだと思われる。

引き返して下りの尾根に入ると、これが日当たりの良い尾根で雪がぐさぐさで歩きにくい。ブナの
森もヒノキの森もあまりパッとしたものではない様に思う。 1時10分にやっと山門湿原の南端の
展望台に着いて大休止・昼食とした。途中ちょいちょい口に入れているので特にお腹が空いては
いないのだが、折角、静かな湿原に来たのだから、風は無いしゆっくりしなくては。


雪の湿原 南端の展望台から

湿原沿いはとても歩きにくい状態で、002地点までのほんのちょっとの登りがこれまた辛く感じら
れた。やはり雪の上を5時間近く歩けば膝も疲れているのだろう。今日は、標高差が320mばか
りを登り降りしたので、雪上散歩というより雪山登山という感じだった。

('05年1月27日)



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