北陸の峠道


横尾峠


よく晴れた憲法記念日の朝6時、名田庄村へ向って家を出発した。横尾峠は名田庄村の中野と
美山町山森を結ぶ道の峠で、それはまた稜線を辿って頭巾山を越え、綾部市の古和木へも歩い
たという峠でもあったようだ。峠にはお地蔵さんが迎えてくれると聞いている。

今日は名田庄村の方が、ご親切にもわざわざ峠への登り口まで案内して頂けるとのことで、道の
駅から無線で到着を報せた。昔からのことに詳しいおじさんにまで来て貰い恐縮してしまった。

 

              中野集落入り口               巡視路登り口 横に倒れている細い木にタオルをくくりつけてきた

中野集落から少し和左谷沿いの林道を登ると、変わった堰堤の手前が車で下へ降りられる様にな
っている。送電線の巡視路は確かここからあったとのことで、見つからなくても上に見える鉄塔まで
登れば必ず巡視路がある。と云うことで、杉林の急斜面を登ることにしてお別れした。あちこちに踏
み跡があって30分ばかりで鉄塔着、巡視路で上に向かったが、なんとすぐに林道があったのだ。

そこから巡視路へは、林道を左へ回り込み、右へ上がる林道へ入ると間もなく巡視路への立派な
ハシゴがある。しかし、これが判るまでには30分以上も掛かってしまった。最初林道を右に行って
しまったからだ。

 

            横尾峠                           美山町から登ってきた処にある石仏

巡視路は歩き易く、とてもいい道で、新緑のトンネルもあってハイキングコースとして格好の場所と
思われる。距離は物足りないので頭巾山まで行くと丁度よい感じだ。

林道をうろついた時間を除くと、だいたい1時間30分で峠に着いた。頭巾山へ向かって尾根を歩き
出したが、少し勘違いをして間違って急斜面を2回も下り登り返すのを繰り返して、やっと道を見つけ
た。お地蔵さんの前を通るのである。食事を摂ったら時間的に頭巾山を往復するのは難しくなったの
で、稜線上の鉄塔まで歩いて引き返した。帰りの27号線は渋滞が予想されるし、お地蔵さんの周辺
に「わらび」がいっぱいあるのを見つけたのも頭巾山をやめた理由のひとつなのだが。



新緑のトンネルの中を峠へ向かう

この送電線の巡視路は、昔からの峠道と同じような道筋らしく、おじさんの話によると、昔は集落の
和佐谷入り口近くから登っていたとのことである。今は林道だらけと云う感じとなってしまったのだ。
この峠道は、堀越峠より美山町側へ行くのに近いため昔はよく使われたそうである。

<横尾峠への足跡>

(5月3日)

これで今年のゴールデンウィークの山歩きは終わりです。


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