還暦つれづれ草


簡易郵便局

別にJRの宣伝をするつもりではないが、今年、私が65歳になったので「ジパング倶楽部」に夫婦で入会した。
201km以上乗ると運賃が2割から3割引になる。 半年に1回は東京の方の病院へ行かねばならないのだし、
ついせんだって、4人目の孫が元気に生まれて、これからは孫の顔を見に行くこともたまにはあるだろう。と云う
訳で6月10日に、普段あまり用事がない郵便局から年会費を振り込んだのだ。

夫婦で6120円だったが、11月に東京を往復したら最初は2割引だが、だいたい年会費くらいの金額の割引と
なった。これからの旅行では割引額がそのまま徳になるという勘定だ。

で、4人目の孫が今月初旬に無事生まれたので、僅かではあるが祝い金をその郵便局へ振り込みに行ったので
ある。たまたま振込先が郵便局だったからだが、これがなかなか待たされた。お客は他に1人しかいないし、局員
は2人居るのだが待たされるのだ。まあ、別に私は忙しい訳ではないし、目の前で2人の局員の仕事ぶりが判る
ので、どうなることかと見守っていた。

局員と云っても1人はお爺さんだし、もう1人もだいぶお年を召しているという感じなのだ。先客の名前などを端末
に入力しているのだが、合致する漢字が出てこないのだ。ついには分厚い辞典などをめくることになった。辞典を
めくってもどうにもならないと思うのだが、そんなこんなでなかなか仕事は捗らない。ついに諦めて私の入力を先に
することになった。中腰で画面を覗き込み、タッチペンで画面をつついたりキーボードで数字を入力したりと大変そ
うだ。銀行での若い女子行員のすばやい手の動きと比べると、幼児の様なたどたどしさなのである。最近導入さ
れた機械で、馴れていないのだろう。でも無事に私の送金処理は終わった。

ところが、ちょっと待ってくれという。「おがわさんの何かあったな」等と話している。そこで若い方のおじさんが、
これまたたどたどしく説明してくれたのは、6月10日にジパング倶楽部へ会費を振り込んだとき、送金手数料が
70円のところ120円貰ってしまい、50円お返ししなければならなかったというのだ。なかなかお見えにならない
ので持って伺おうかとも思っていたのだそうだ。今日は11月24日だ。もう少しで半年にもなろうとしている。よく
憶えていたものだと思うし、律儀と言うのか何と言うのか、それを側で聞いていた先客の女性も笑っていた。

私は50円を受け取って帰ったが、郵政民営化となるとこういう簡易郵便局はこのままで大丈夫なのだろうか。

('04年11月24日)


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