還暦つれづれ草
悠々自適
最近よく、今の会社を終えられたら悠々自適の生活ですか等と聞かれる。そう言えばあと何ヶ月かで
今の勤めも終わりだ。雇用保険にも入っていないしローンもあるので、今の会社を退職となったらすぐ
に年金を貰う手続きをして、あと若干の収入を得る方法を考えねばなるまい。なるべく収入は多い方が
良いに決まっているが、今の世の中、専門技術も持たない者が64才にもなって適職にありつける様な
ことはないだろうし、適職どころか何もないと云った方が正しいかも知れない。
Webのハローワークで検索してみたが、64才という条件を入れれば、まず何も引っかかってこない。
ホームヘルパーとか深夜のホテルのフロント業務とかがあったくらいだ。フロント業務と言うとなにやら
聞こえはいいのですけどね。
新聞に折り込まれてくる求人パンフやインターネットのメールなどで、在宅で副収入をと云う内容のもの
がこのところ目に付く。自宅で文章の入力やデータ入力、webデザイン等だが、金を貰うとなると自分の
ホームページを作る様な安易なものではないだろうし、それに広告のうたい文句通りの空いてる時間を
有効に使ってどうのこうのと云うような簡単なものとは思えない。
若い人でさえ就職難なのだから、年寄りが若い人の就職機会を奪ってしまうというのもどうかなと思うし
そもそも64才にもなって働こうと云うのが間違いなのかなという気さえしてくる世の中なのである。この
様な気分でいるのに悠々自適ですか等と云われるのははなはだ面白くないのである。
それにしても周囲を見渡すと、悠々自適という人達が沢山見受けられるのだ。片やホームレスの様な
人達もいるのだから世の中不公平なのである。でも最近はお金持ちだったがために殺されてお金を奪
われるなどということもあって何が災いするかわからない。私みたいにグチをこぼしているくらいが丁度
よいころ加減なのかも知れないのである。 しかし、もうちょっとお金が欲しいのだ。
(03年2月13日)