粋(お馬鹿)。

2003/9/24 初稿


 TomDogはバカゲーとかクソゲーとか言われるタイプのゲームが大好物だったりします。
 「星を見るひと」は4人目を仲間にするところまでは進めましたし(敵が強すぎて…というか、味方の攻撃力が無さ過ぎて挫折中ですが)、SFCの「であえ殿様あっぱれ一番」でEDを見て爆笑したりしました(ゲーム本編も凄いですが、EDはある意味衝撃的です)。

 というわけで今回は、TomDogが個人的に大好きなバカゲーを一つ紹介してみようかと。

 タイトルは、「アイドル八犬伝」。
 FCの間違った方向の名作(迷作とも言う)です。

 そのゲームのあらすじをざっと書き起こすと、こんな感じです。


 日本有数の大財閥・西園寺家の長老であるトミコは、自分の死期が近いことを悟り、後継者候補である3人の娘を呼び寄せ、こう言いました。
「これから3ヶ月の間、全力をあげて自分の名をあげる仕事をしてみせよ。わしはそれによって3人の器量をはかり、誰を跡取りにするか決める」
 若くして数十の会社をたばねる天才実業家の長女・シズカと、数々の特許と博士号を持つ科学者の次女・レイカ。
 それに比べて、三女のエリカは何も出来ないミソッカス。取り柄と言えば、歌うことくらいです。
 そこでエリカは、そのたった一つの特技である歌を使って、スーパーアイドルを目指すことにしたのでした。
 預言者の話によると、スーパーアイドルになるには7人の仲間を集める必要があるとのこと。
 エリカは仲間を集めながら、スーパーアイドルを目指していくことになります。


 なんでアイドルなんだかさっぱり解りませんが(笑)、本編はさらに馬鹿馬鹿しく展開していきます。
 川原で起こった大乱闘を「ベルマークでも集めましょう」なんて歌で治めたり、耳の遠い(フリをしている)老人と踊りでコミュニケーションを取ってみたり。
 コマンドに「ほほえむ」「とぼける」なんて項目もあります。歌った後微笑むのが基本コンボの模様です。
 登場人物も変人揃い、気ぐるみ着用は基本として丁髷鬘に鼻眼鏡、日の丸タンクトップで股間に馬の頭、手には日本刀、さらに光線技付きなんて豪快な…なんていうか、変態としか言いようの無いキャラも。

 そして、一応アイドルを目指す話だからか、「歌」が複数登場します。
 歌にあわせてちゃんとメロディーが流れるあたり、凝った作りになっているものですが、歌詞が見事に電波入っていい感じです。作詞者の正気を疑うこと間違いありません(笑)。
 しかも、メロディーがなまじ出来がいいだけに脳裏に強烈に残ります。

 FCのゲームなので入手は困難かも知れませんが、機会があったら是非プレイしてみて欲しい一品です。
 …ただ、時事ネタが多少含まれているのが珠に傷かも知れませんが。

 最近、こういう肩の力を抜いて(色々な意味で)楽な気持ちになれるゲームが少ないような気がします。
 個人的に「確かな技術力で馬鹿をやる」っていうのが大好きなので、そういうゲームが増えて欲しいところです。

 …無理?


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