微妙な対象年齢。

2004/1/24 初稿


 このサイトを読まれる方は、まず間違いなく「スーパーロボット大戦」シリーズを御存知の事と思います。
 往年〜最新のロボットアニメのキャラクター達が入り乱れて戦うシミュレーションゲームですね。
 こういう多数の作品のキャラクターを一つの舞台に集めて話を展開させることをクロスオーバーと言います。
 …さて、このクロスオーバーですが、何もスーパーロボットに限った話ではありません。
 スーパーロボット大戦と同じくバンプレストからスーパーヒーロー作戦という特撮ヒーローを集めた作品がありますし、コナミのゲームに限定すればコナミワイワイワールドというシリーズも存在します。
 最近でも、コナミ・タカラ・ハドソンの3社のキャラが入り乱れるゲームが発表されています。

 今回御紹介しようと思うゲームは、このクロスオーバー作品の一つ。
 ナムコからワンダースワンカラーで発売された「ナムコスーパーウォーズ」です。
 普通にクロスオーバーするだけならわざわざ紹介するまでもないのですが、わざわざここで紹介するのは何故かというと…凄く対象年齢に難があるのです。

 普通、登場作品とゲームの対象年齢って、大体合わせる傾向があると私は思うのです。
 スーパーロボット大戦にしても、登場キャラの多くは往年のロボットアニメですし、話も大人向け、というか子供には理解しにくいストーリーでしょう。
 また、登場するネタなどで、当時のファンがにやりとできるようなネタが多く含まれるはずです。
 ところがこのナムコスーパーウォーズは、登場作品の時期的な対象年齢と、ゲームの難易度やストーリーの対象年齢が著しく異なっているのです。

 まず、登場作品を列挙してみましょう。
  ・ワルキューレの冒険(伝説)
  ・ドラゴンヴァラー
  ・ドラゴンスピリット
  ・ドルアーガの塔
  ・源平討魔伝
  ・ワンダーモモ
  ・超絶倫人ベラボーマン
  ・フェリオス
  ・ディグダグ
  ・マッピー
  ・プロ野球ファミリースタジアム
 以上を読まれた方に私は真剣にお聞きしたいのですが、何作品解りますか?
 私は一応全作品知識として知ってはいるものの、3作品ほどプレイしたことがないものが混じっています。
 これらの作品を知っている人というのは、恐らくその殆どが私と同年代以上、すなわち20代半ば以降ではないでしょうか?
 対して、ストーリー展開ですが、こちらは小学生でも理解できる内容です。というか、大人にはやや幼稚に映ることでしょう。
 難易度の方はというと、これがまた凄く簡単。この手のゲームの入門用として使えそうな勢いです。
 それでも辛い人へアドバイスをすると、
  ・最初の仲間はクロヴィスかギル。
  ・武器・防具の購入は最高ランク以外必要なし。
  ・ワルキューレの連続切りを主力とせよ。
  ・敵を50%の確率で敵を倒す武器はギルに持たせる。
 こんなところでしょうか。恐らくクリアまで8時間かからないかと思います。

 …ところで。
 一体、このゲームの対象年齢は何歳なんでしょうか。
 …真剣に悩みます。


 …「ただのファンサービス、コレクターズアイテムである」などと言われてしまうと実も蓋もないような気がしますが。


戯言Topへ戻る
ばんどれTopへ戻る