長倉山
長倉山(1630m)は、2001年の9月22日にカミさんと登った。加賀禅定道の雰囲気をゆっくりと味わう
ことが出来た。今回は季節が違うので、また別の雰囲気が味わえるのではとクラブでの山行に参加する
ことにした。
今日は白山スーパー林道を歩いて散策出来る日だとかで、参加者を一里野温泉スキー場近くからバスで
運んでいた。そこを過ぎて道がスーパー林道方向と新岩間温泉への県道と別れる所に、スーパー林道の
建設に貢献した人の記念碑がある。その前に駐車スペースがある。県道はゲートが閉まっていたのだ。
ハライ谷登山口 カタクリ群生地でしばし休憩
ハライ谷の登山口は県道を20分ばかり歩いたところにある。その登山口を8時35分に出発、つづら折り
の道を登る。男性6人女性5人計11人と列が長い。私は例によって最後の方にくっいて歩く。9時20分に
休憩した処はカタクリが群生していて、ここのカタクリは少し大型で色が濃い。葉をおしたしにするのだとか
で摘んでいた方もいた。甘い感じの味がするのだそうである。
新緑がとても綺麗なのだが、余程平坦な道にならないと景色を眺める余裕がない。10時に休憩したあとは
だんだん道が雪に覆われるようになる。歩きにくく疲れる。11時5分「檜の新宮」、11時30分「しかりば分
岐」に着いた。標識が雪の中に倒れていて、覗き込んでそれと判るのだ。雪だと全然印象が違う。
檜の新宮 しかりば分岐から見る長倉山 左にボヤーッと白山
そこでリーダーが、頂上まで行く人、行かないでここへ残る人と言うので、私を含めて足の遅い3人と足の
都合で1人の計4人が残ったのである。あとの7人はすぐに消えた。私はすでに登ったし、昨日普通の靴で
勝山は北谷町谷の裏山の急斜面を足を滑らしながら両手を使って登ったら、右足が少し引きつる感じがした
のであまり足に負担を掛けたくなかった。しかし、下りはそんなことは言ったられなかったのだが。
そこで我々はすぐに食事となった。ボヤーッと見える白山を眺めながらビールを飲んだ。途中沢山汗をかいた
割には美味しくない。私は雪の上に座っていたせいもあるが、じきに寒くなってきたのだ。他の人も落ち着か
ないのでコシアブラでも探すことにして立ち上がったのである。
頂上組は1時間半後に戻ってきた。ここから20分で着いたという。元気な人達ばかりだから早く歩けたの
だろう。そのままゴンドラリフトの「さんちょう」へ向かって下山を開始。最初の内は急な坂を降りるだけだが
だんだん趣のある風景となってくる。しかりば分岐から35分程で休憩したところは、写真で見るようにとても
良いところだ。その後も「檜倉」の標柱のある辺りは大きな檜が岩を抱え込んで見応えがある。
下る途中、しかりば分岐から35分くらいで休憩した処
ゴンドラリフトの山頂駅は気持の良い処で、今日はパラグライダーをやっていた。それを横目にものすごく急
な坂道を転げるようにして下ることになる。私はゴンドラで降りたかったのだが、1人だけそうする訳にも行か
ない。この急な坂道を体験しているのは私だけなのである。真っ直ぐに駐車してある処に向かって降りて行
く道なので都合がいいのだが、辛い30分だった。
温泉は一里野温泉の露天風呂もある温泉センターの前に駐車したのであるが、同じ駐車場を使う国民宿舎
の風呂を使うことになった。温泉センターは700円、国民宿舎は400円なのだ。さすが国民宿舎に風呂だけ
入りに来る人はおらず貸し切り状態だった。ドライヤーや消毒済みのくし等はない。
('03年5月25日)
<2万5千分の1地図 「市原」「白峰」>
<昼食、休憩時間を含んで7時間>
<歩いた距離は長倉山まで行ったとして.約10km弱>
<山と渓谷社 分県登山ガイド18石川県の山にコース紹介あり>