隠れ家とその周辺点描
豊財院
羽咋市から氷見へ抜ける道のそばにある。車で30分くらいで行けた。
山を少し登った所にある小さなお寺だ。 寺の門に釣り鐘があるのが特徴だ。
でも、なんだかこれがかっこいい。
特に綺麗な庭があったりしないのだが、宝物殿に重要文化財の木造三観音が
ある。200円がおしいわけではないが、私一人のために高台にある宝物殿に
上がって鍵を開けて貰うのも気の毒だからやめにした。ゆっくりと小さなお寺の
雰囲気を味わって引き上げた。
裏庭等を掃除しているらしいもんぺ姿の腰の曲がったおばあさんがいた。歩幅
が小さくよちよち歩きの感じで、だいぶお年をとられているのだろうと思われた。
しかし、私の方を振り返った顔を見てびっくりしてしまった。ど派手なサングラス
を掛けていたのである。
院と寺とはどう違うのだろうか? 有名な京都の寂光院は尼寺だったと思うか
ら、ここも,もしかすると尼寺だったのかもしれない。釣り鐘に浮き上がっていた
文字は、どうも二人の尼さんの名前だったような気がする。