隠れ家とその周辺点描
永光寺と峨山道
長龍寺の住職から聞いたので曹洞宗は永光寺(ようこうじ)へ行ってみる。
永光寺川の砂防工事によって、川沿いが公園になっていて散歩道に良い。川底
には石が敷き詰められていて水がきれいだ。
永光寺は平成の大修理中で本堂は足場とシートに覆われていて見ることが出
来ない。そこで、境内を通り抜けている羽咋「健康のみち」を歩くことにする。
本堂の裏からまっすぐに山へ登る「峨山道」がある。この道は、総持寺の二祖
・峨山禅師が、住職を兼ねていたここ永光寺から、毎日50kmの山道を駆けて
総持寺まで通ったと伝えられている道だ。永光寺は、永平寺や大野の宝慶寺
などで修行を重ねた瑩山禅師(けいざんぜんじ)により創建され、さらにその後
総持寺を開いたとある。
永光寺は総持寺より古いのだが、それにしてはあまり世間に知られていない
ような気がする。
「健康のみち」は峨山道を通って隣りの谷へ降りるのである。ぐるっと回ると一
時間かかった。手頃な運動量だ。 230kcalのエネルギー消費とある。
細い山道を歩いていると蜘蛛の巣がやたらと顔に引っかかる。途中狸と眼が
合ってしまった。
9月中旬に、総持寺から永光寺まで50kmの修験の道を踏みしめる、一泊二
日の峨山道巡行というイベントが企画されている。宿泊費別で参加費6千円だ
そうである。