福井の小さな山歩記
吉野ケ岳(99・06・11)
今日また天気が良さそうなので、1時間位で登れるところで吉野ケ岳を選んだ。
永平寺へ行く道(中部縦貫道路?)のトンネルの手前の信号を右に曲がって,少
し行くと道が狭くなり、人家がとぎれて150m位のところに蔵王大権現の鳥居が
ある。ここが登山口で参道なのだ。
途中登山道の両側に太い杉がずらりと並んでいるところがあり,古くから信仰の
山だったことが伺われる。林道へぶつかるまでの30分は,風が通らないところで
暑く、この間で一汗かいてしまう。林道にぶつかって一休みし、また30分くらいで
蔵王大権現の社に着く。
狛犬や灯籠が両側にあり、その前に古い木でできた鳥居が建っている。その鳥
居に,熊がほうきみたいな物を持って立っている絵柄の,「熊に注意」の標識が
取り付けられていた。これを見たら急に不安になった。先ほどすぐ近くの灌木の
中で、枝がポキンと折れる音がして、がさごそと動物の動き回る気配がしたのだ
。しかし、頂上近くに来てこんなことを言われても,どうしようもないではないか。
やはりこれは登山口に掲示したほうがいいのでは。
大権現様から頂上までは10分程で、頂上(547m)には真新しい「吉野ケ岳」の
標識が建てられていて嬉しくなってしまう。北中山山の会とあった。
昼食は蔵王大権現へ戻り、その日陰で食べた。汗が引いて涼しい。まわりを見る
と,三抱えもある太い杉の木に囲まれていて、永い歴史があるのであろう。社の
落書きも最近のものはほとんど無いようで、大正なんて云うのもある。どうしてあ
んな高いところへ書いたのかと思うようなものが沢山ある。
1時に登山口に着いてしまった。2時には家でシャワーを浴びていたのである。