還暦つれづれ草


原子力立地給付金


10月22日振込予定日で、「原子力立地給付金交付のお知らせ」が来た。これ
は,私の隠れ家が志賀原発の近くにあるからだが、今までは年に5,400円であっ
たものが、今回は28,534円なのだ。何故増えたかと云うと、2号機が増設される
からなのである。
私の小屋みたいなものにこの金額であるから、地域全体では幾ら位になるのだ
ろう。原発銀座と云われる福井県の原発集中地域などでは,さらに大きな金額が
毎年支払われていることだろう。勿論これはみんな税金で支払われているのだ。

「この給付金は、原子力発電所等の立地地域の振興および地元福祉の向上を
目的とした原子力発電施設等周辺地域交付金制度に基づき、年1回交付される
ものです。」とある.。単純に考えると、何故そこだけ福祉の向上を計るのかと云う
疑問も湧くのであるが、「設置の円滑化に役立つことを目的とした制度」だという
ことがどこかに出ていた。いわゆる迷惑料ということになるのだが、臨界事故など
が起きると迷惑どころの話しではないですけど。

しかし、次ぎの部分は素人の私にはよく判らないところだ。「給付金交付事業は,
国より交付金が県に交付され、県より補助金を受けて(財)電源地域振興センタ
ーが行っています。(交付事務については、北陸電力が委託を受けて行っていま
す)」とある。この県より補助金を受けている(財)電源地域振興センターとは何な
のだろう。給付金を交付するのに何故県より補助金を受けるのだろう。交付事務
は他に委託しているのだから,あとは県がすればいいのではないかと思ったりす
るのである。
素人が思う程単純な事ではないのだろうし、調べてみないと批判がましいことは
云えないのだが,天下り先のために存在するということもある様だし,健保組合
を設立するときに一人受け入れてくれるのが設立認可の暗黙の条件だったりす
るからね。勿論「絶対にとは言いませんので」と云うことですけど。そういう人の中
にも優秀な方もいるのですけどねぇ。

「立地地域の振興および地元福祉の向上」と云うことでは、振り込まれる28,534
円は、わが隠れ家の2ヶ月分の維持費として消えていくことになる。バブルに踊ら
された面もあって、いささかローンを抱えている身にとっては貴重な収入ではある
のだが・・・・・。



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