福井の小さな山歩記
青葉山(’01・05・12)
若狭富士と云われ親しまれて、新聞や雑誌等でよく紹介されており、登ってみたいと思ってはいたが
福井県は南の端で遠い、それで今までなかなか行けなかったのだ。朝6時半に車で出発する。晴天
である。
中山寺の前を通って青葉山青少年旅行村に9時頃着。登山口を確かめたりトイレへ行ったりして、9時
20分に歩き出す。旅行村の少し上から登山道へ入る。 とても歩きやすい道でよく整備されている。整
備されすぎているきらいもある。やたらに丸太の階段が現れる。でも登山者が多いからやむを得ないの
かも知れない。
いたる処に咲いていた。あやめ科の花か。
50分で展望台へ、風が涼しい。まあ順調に辛い登りもなく東峰(693m)の青葉神社に到着。写真を
1・2枚撮って直ぐに西峰(692m)へ向かう。距離は短いが、かなりひやりとする岩場がある。鉄の梯
子もいくつもあったが、たまたまそこで一緒になった男の人が、「いつのまにかこんな鉄梯子が掛けら
れて、こんな物無い方がいいのにねえ」と鉄梯子を降りながら私を見上げて言ったのだ。返事が難しい。
無事危ない処も過ぎて、岩のトンネルを抜けて間もなく西峰の松尾寺奥の院に着く。2時間20分位掛
かった。大きな岩の上からの眺望が素晴らしい。特に内浦湾は綺麗だ。
西峰には4・5人いたが、そこへ小学生が10人位登ってきて賑やかになった。みんなとても可愛らしい。
だいぶ遅れて先生方も到着、すぐにみんなに水を出せと言う。それぞれがペットボトルの水をリックから
持って集まる。先生はそれを大きな鍋に入れて2つのガスコンロに乗せる。
やがてお湯が沸くと今度はラーメンを出せとのことで、めいめいが持ってきた自分の好きなカップラー
メンを手に鍋に集まる。先生がお湯を入れてやり、3分たったとか5分たったとか云いながらみんなが
食べ始めたのだった。カップ焼きそばの子供もいて、みんな行儀良く食べている様子を先生が写真に
撮る。なんとも楽しそうで、微笑ましい光景だった。
私もチーズでビールを飲んだが、あまり汗をかかなかったせいか美味しく感じない。それにコンビニで
買った太巻き寿司が、かんぴょうとかでなくマヨネーズが入っていたりしてガッカリする。今日は肝心の
食料がいまいちなのである。木陰で食べていたら寒くなり、子供達のラーメンを食べている前を通って
松尾寺に向けて下山とする。
1時間で松尾寺へ。こちらは丸太の階段は寺からの上り初めの方に一カ所あるだげで、山道らしい道
だ。中山寺からの道は遊歩道という感じに思える。このお寺は拝観者が割と多く、駐車場では駐車料
400円を徴収する人が活躍している。私はその人に道を聞いて舗装された林道を歩いて旅行村に向
かった。双耳峰の青葉山を見上げながら歩いて、一時間で車の処へ戻ることが出来たのだった。
中山寺で写真を撮ったりしてゆっくりと休んだ。開基は泰澄大師、北陸三十三カ所観音霊場の第一番
発願霊場であり、若狭三十三カ所観音霊場の最後・結願霊場でもある。最近は定年退職をした人や、
リストラされた中高年サラリーマンなどの方々の訪れることが多いという。海岸や街が見下ろせるいい
ところだ。
帰り道は敦賀の海岸沿いの8号線で事故があり大渋滞、3時間半も掛かって家に辿り着いた。青葉山
は遠かった。
<歩いた軌跡>