福井の小さな山歩記


大山(石川県)のミズバショウ
(’01・05・05)


今日はミズバショウの群生地を見に行くのが目的で、その周囲のカガミ山などには登らないで
帰ることに決めていた。一昨日蛇鏡山でだいぶ歩いたし、その時の打ち身擦り傷がまだひりひ
りしているのである。朝早く起きて万全の体制で家を出たつもりだったが、40kmも走ってから
靴を忘れたのに気が付き引き返すことになる。

尾小屋から国道416号線が急に狭くなるので驚くが、そこからは初めての道なので長く感じた。
途中道を聞いたりして林道大山線に辿りつき上り始めたが、ガタガタのところがあり、多分そこ
でホイールキャップを1個飛ばしてしまったらしい。 前を行く車に追いついたら福井NO.だった。



登山口

登山口には10数台の車が停まっており、10時10分に歩きだす。この季節は長靴が正解のよ
うだ。雪解けでぐちゃぐちゃの処が多い。 滑って尻餅をつかないように細心の注意を払って歩く。
ぬかるみでなければ文句のない山道だと思う。雪解けのきれいな水の流れる沢もあるし、杉林
もいい。

雪の残る急な坂を登りきると湿地帯に降りる。11時着、50分くらいかかったことになる。「丸山
町横谷ミズバショウ群生地」の案内板がある。どこかのおんさんが「水芭蕉の芭蕉は、松尾芭蕉
の芭蕉と同じ字だ」と初めて気が付いたのか感動の声をあげていた。



ここのミズバショウは小ぶりの様な気がする。どこかのおばさんが「小さくて可愛らしい」と言って
いたが確かにそうだ。「いい匂いがする」とも言っていたけど、匂いは全然感じなかったのだが。

三々五々ミズバショウを取り囲む遊歩道近くに腰を下ろして食事などを始めている。 私もチーズ
で缶ビール、お茶で太巻きや稲荷を食べる。 こんなにゆっくりと食事をしたのも珍しい様に思う。
だんだんと人が増えてきたので12時に立ち上がって戻ることにした。

帰り道に沢山の人とすれちがう。登山口の車は数え切れない。林道の上の方にも下の方にも
何台も停められていて、この分ではミズバショウの周りは座るところを探すのが難しいのではな
いかと思われるくらいだ。いつも登って降りるまで誰にも会わないことがほとんどなので、この様
な人混みは馴染みにくい思いがする。




         目次へ      

次のページへ            前のページへ