福井の小さな山歩記
毘沙門岳(’01・06・02)
久しぶりにかみさんと一緒だ。そしてまたまた先週に引き続き遠路はるばる桧峠へやって来た
のである。毘沙門岳(1385.5m)は桧峠を白鳥高原ゴルフ場(スキー場)の方へ曲がって少し
、登山口の標識に従って林道へ下がったところに登山口がある。今日ここまで車を入れたのは
私達だけだった。桧峠へ車を置いて歩いた人もいたのにである。
最初は涸れ沢の谷間を登っていくが、すぐになだらかな林の中を歩くことになる。そして展望が
開けると目の前に毘沙門岳が現れる。間もなくスキーリフトの終点に着き、そこの広場で一休み
する。そこからは先週登った大日ケ岳と、そこへ至る山並みから最初の長いゲレンデまですべて
が見渡せた。今日は桧峠からも沢山の人が登っている様だった。
大日ケ岳は真ん中の長いゲレンデを登り、3つばかりのピークを越えて右の幅広の山だ。
気持ちのよい木陰のある尾根道を暫く歩き、鞍部へ下がるとあとは頂上へ登るだけだ。登山口
から頂上までの時間は、笹の若芽を摘みながらのゆっくりしたペースで2時間近くもかかったが、
とても楽な、気持ちの良い2時間だった。
毘沙門岳山頂
頂上には年輩のご夫婦が食事をしていただけだったが、私達が登山口まで戻る間に7人の方々
が登って来た。やっぱりおばさん方のグループは賑やかだ。遠くからそれと判る。頂上は笹藪が
刈り払われていたが、周囲は笹藪だらけで、県境沿いに西山との鞍部にある峠の方へは、踏み
跡らしいものも見つからなかった。それらしいものがあれば、少し藪漕ぎでもしたいと期待してい
たのだが、とても無理だと判った。
下山して車に戻り走りだしたら、スキー場の駐車場と桧峠の間に「旧道桧峠」の石碑とお地蔵さん
があって、白山信仰登拝歴史街道・前谷まで3kmとあるではないか。白鳥中学校統合三十周年
記念歴史街道整備活動で平成5年に生徒達によって整備されたとある。そういえば2万5千分の
1の地図に記載されている道がこれなのだ。知っていたらここを歩いて来たのにと思ったのだった。
旧道 桧峠
車で西前谷へ下ると旧道の登り口も判りやすくなっていて、岐阜県天然記念物・前谷床並社跡の
大トチノキのある鬱蒼とした谷間から旧道が始まっていた。ニホンカモシカがゆっくりと歩き回って
いたりして、私はますますここの雰囲気が気に入って、この道を歩いて見たくなってしまった。ここ
から毘沙門岳に登るのも、距離が少し長いがお勧めの様な気がする。
天然記念物の大トチノキとその前を左へ登って行く旧道
<歩いた軌跡>
帰り時間があったので、大野の「黒谷観音仏性寺」へ寄ってみた。