福井の小さな山歩記


桧峠から大日ケ岳(岐阜県)

(5月26日)


福井県外の山が続くが、ここは何十年か前は福井県だったところが岐阜県に移されたのだそう
である。和泉村役場に聞いたら、和泉村から石徹白を通って白鳥町へ行く道は通行止めの所が
あって通り抜け出来ないと言うので、油坂トンネル経由で桧峠まで2時間15分掛かった。いろい
ろと由緒ある峠と思うのだが、今は舗装道路でゴルフ場等への車の行き来が激しい。



桧峠・大日ケ岳登山道入り口

雨が降りそうだからとすぐに戻ってきたご夫婦の車が1台あっただけで、8時25分に杉林の中へ
歩き出す。15分くらいでスキー場のゲレンデを登ることになる。

今日はかみさんが連れてって欲しそうだったが来なくて良かった。ゲレンデは「わらび」だらけなの
で、かみさんが居たらなかなか山に登れなくなってしまうところだ。しかしゲレンデは長くしんどい。
1時間くらい掛かったのだ。灌木の処へ来てたまらなく休息とした。一組の夫婦連れが「今日は人
も少なくて静かでいいですね」と言いながら先へ行かれた。

鎌ケ峰で休んでいたら3人連れが追いついてきて、これも先へ行かれた。私は朝のパンが少なかっ
たせいか力が無い。それにじっと立っているとふらふらする感じで、休息は必ず腰を下ろすことにな
る。心拍数が高すぎるのかもしれない。

尾根にいる間は陽が射していたが風が無く蒸し暑い感じで、雪でまだらになった白山もぼやけて
見える。鎌ケ峰が大日ケ岳の頂上であって欲しいと思うほど辛い気分だったが、それから、さらに
1時間も細い尾根の上り下りを繰り返しながら「ローマへの道も一歩から」だなどと考えながら歩い
たのである。



大日ケ岳山頂

3時間40分も掛かって大日ケ岳頂上(1708.9m)へ着いた。あれれ、なんと頂上は満員御礼
状態なのである。団体さんが多いみたいだ。こちらからは6人しか登っていないのに。私は冷たい
缶ビールを飲み、ジューシイいなり寿司を食べる。虫がわんわんと顔の周りを飛び回って閉口する。
頭から養蜂業者みたいに網をかぶっている人がいたが、なるほど準備がいい。



大日ケ岳山頂付近から 通ってきた尾根道と後ろ真ん中が鎌ケ峰

そうこうしている間にも降りる人登って来る人と賑やかだ。桧峠組はご夫婦、私、三人組みと頂上
を後にしたが、私はすぐに追い抜かれて一人とぼとぼと歩くことになった。戻る道も決して楽では
ない。尾根道のアップダウンは同じだ。でも水後山までくると昼飯が消化されて血糖値が上がって
きたのか楽になってきて、道も灌木の中の歩きやすい道となり、長いゲレンデをゆっくり下って、3時
50分、3時間15分も掛かって登山口に着いた。往復で、ガイドブックの参考タイムより1時間50分
も余計な時間歩いてしまったことになる。

桧峠から登る人が少ないのは、ちょっとが長いからなのか。体の調子がいまいちだったが尾根歩き
はいい。

<歩いた軌跡>



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