福井の小さな山歩記
ブナオ峠から大門山・赤摩木古山(石川・富山県境)
(7月28日)
三度目の正直と云うか、やっとブナオ峠(976m)へ立つことが出来た。「横谷峠から奥医王山」で書いた
塩硝街道の峠だ。現在は上平村西赤尾から舗装された道を車で20分なので、昔の峠道の面影は見る事
は出来ない。それに、峠にお地蔵さんの姿が見当たらないのも寂しい。昔の峠道は違う処を通っていたの
だろうか。ブナオ峠から先は通行止になっており、通り抜けは出来ない状態だった。
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ブナオ峠の石柱・上面に方位を示す・後ろが真北 広い峠の一角が登山口
ここから南西へ尾根を登ると大門山・赤摩木古山、北へ登ると猿ケ山だ。9時半に大門山の方へ登り始め
る。先着の車が4台とスクーターが1台停まっていた。15分も登らないうちに降りてくる人がいる。悟りをひ
らいた仙人のようなお爺さんだった。道をあけて私達が登るのを待っていてくれた。すれ違ったとき、「元気
ですな」と一言、やはり仙人の様な響きをもった言葉だった。
ずーっとブナ林の中の穏やかな登りで、紅葉の時はさぞや素晴らしい景観に違いないと思われる。たんた
んと歩いて、1時間20分で大門山と赤摩木古山の分岐点に着いた。もう高い木が無いので陽射しが強い。
ベンチがあるので休んでサンドイッチなどを食べて休憩。先着の夫婦が赤摩木古山へ向かって行った。
我々は大門山へ雑草を分けながら登る。15分程で大門山(1571.6m)山頂着。灌木が多くて展望は利か
ないが、今日はもともと雲が多く遠くは見えない。分岐点へ戻る間に4〜5人とすれ違う。我々もそうだが、
今日は夫婦連れが多いようだ。
大門山 山頂
赤摩木古山への尾根は少し下り気味の楽な道で、灌木が伸びすぎて見晴らしが利かないのが残念だ。最
後に少し階段を上って、12時5分赤摩木古山(1501m)山頂着。やはり雲が多く遠くの展望は利かない。
先着の金沢からのご夫婦によれば、雲がなければ白山や槍、穂高などが見えてなかなかいいのだそうで
ある。ここは足慣らしにいいとのことだった。確かに手頃と云うか小さいな山歩記に相応しい山だ。
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赤摩木古山 山頂・後ろに見えるのは大門山 見落としそうな小さな仏さん
今日の昼飯は、家から持ってきたおにぎりで雑炊をつくって食べた。味付けがいまいちだったが、これは研
究をしてみる値打ちはあるなと思う。水分も摂れて食べやすいのだ。
登りも楽なら下りも楽で、下りのブナ林は途中から乳白色のガスに包まれて暑くないので余計気持ちよく歩
けたのだった。 下りは視線も変わって、ブナの林の中を登山道が伸びている風景は、気分を和らげ、親しみ
を感じさせられる。これはカメラに収めたいと思ってカメラを取り出したのだが、デジカメはウンともスンとも云
わなくなっていたのである。バッテリーの残量は充分との表示だったのだが。
我々は3時15分位にブナオ峠の登山口に着いたのだが、それから登り始める夫婦がいたのには驚かされ
た。神戸ナンバーの車だったが、ここへ戻るのは6時半から7時近くになるのではないだろうか。
ブナオ峠、私はこの名前が好きだ。
<歩いた軌跡>