福井の小さな山歩記
大師山から三頭山(’01・04・07)
晴天。8時過ぎに家を出る。なるべく雪の無い処へ行きたいと思って、勝山は越前大仏の裏山
大師山(550.3m)にする。膝の調子をみて尾根づたいに三頭山へ足をのばそうと思う。
9時ちょうどに佛母寺の前に車を置いて歩き出した。枯れ葉が積もって柔らかい感じでとても歩き
やすい。それにU字型に窪んだ登山道が曲がりくねって登って行くところなどは、昔からある峠道
と同じで、ここも古くから修験等平泉寺が隆盛を極めた頃には特に往来が激しかったのかも知れ
ない。なにしろとても良い道なのである。
大師堂
頂上の少し手前に泰澄大師旧跡があり御堂が建っている。大師山の名もここから付けられたの
かも知れない。1時間10分程で頂上へ。頂上は広く、申し訳程度に雪があった。目の前に越前
甲が真っ白で印象的だ。
大師山の頂上
10分程居て反対側へ降り始める。すぐに三頭山へ行く尾根道が在るはずだったが、そこを通り
越して15分位下ってしまった。そのまま下るかとも思ったが、まだ11時前だし、せっかくビール
まで持って来たのだから12時まで歩いてビールを飲むことにして引き返した。
尾根道は急なアップダウンもなく、これまた歩き易い道だ。ウオーキングコースといった感じなの
だ。アスファルトの道を歩くのより何倍も良い。ただ、まだ道に雪があり、細い木が雪によって倒
れていて歩きにくいところがある。それも今日の天気で雪をはねのけて起きあがるのが見られる。
三頭山への尾根道
12時になったときは559mと700mのピークの中間だった。昼食にしてイカクンでビールを飲む。
コンビニで仕入れたいなり寿司とお茶。これで元気回復だ。三頭山まであと40分くらいと思われ
るので出発する。もうそこら辺りからはずーっと雪道となった。
三頭山の頂上
三頭山頂上間近で若い娘さんを連れたお父さんと思われる二人連れが降りてきた。今日初めて
出会った人だ。可愛らしい娘さんだった。ちょうど1時に三頭山(777.5m)に着いた。雑木が邪
魔して見晴らしはいまいちと云うところ。ここは二人の子供が小学生の頃、平泉寺から登ったこと
があった。道を調べもしないで平泉寺から登り始めて、迷ってしまいここまで来てやめにしたのだ。
後日あらためてここを通って法恩寺山へ家族4人で登った。ここからだいぶ平坦な道が続いた様
に憶えている。
初めての道は遠く感じるが帰りは速い。下り道のせいもあるが順調に大師山の中腹へ着いた。
林道と交差するところで休んでいたら車が通って行った。林道は歩かず登山道を降りたのだが、
この道は急な下り道にしないためか、つづら折りの連続である。これでもかこれでもかと云う具合
につづら折りとなって降りてゆくのだ。しかし道は良い。つまづくような所が全然ないのだ。林道を
3回横切る以外は積もった落ち葉の上なのである。
佛母寺と由来
佛母寺には3時半に着いた。今日は5時間半以上歩いた計算になる。天気は良かったし、なんと
云ってもわたし好みの山道で、とても満足した気分で帰途についたのである。