福井の小さな山歩記
道斉山で遊ぶ(’01・09・08)
題名に目指すとか遊ぶという時は頂上まで行かなかった時なのだ。道斉山(1188.4m)は近いし
林道が上の方まで伸びているので、ひょっとすると頂上まで行けるかなと思って選んだのだが、林道
が草ぼうぼうで前が見えなかったりして、これはまずかったなと思いつつ、取り敢えずは車の向きを
変えられるところまで進んでそこから歩くことにした。なにしろ私の山登りの目的の第一は健康のた
めに歩くことですので。
織田信長の越前一向一揆討伐戦で、この山で一揆軍を率いて戦い討ち死にをした中山道斉を悼み、
「道斉さん」と呼ばれ、道斉山となったという。
すでに高度は823m、見晴らし台の様な下図の002地点は942m、そして反射板の処は1046m
でした。歩き始めてから一時間、林道は反射板のところで行き止まりです。名残はあるのですが木が
生えたりして歩くのも困難です。平成3年版の2万5千分の1の地図の林道の切れている所より等高
線に沿ってもっと左の方に反射板はあります。
道斉山には反射板の後ろから左へ登ると行けそうです
道斉山の頂上からの緩やかな尾根のすぐ横ですので、ここから藪漕ぎをしてみることにしました。人
の通った後がうまく見つかれば案外効率が良いと思うのですが、200m位行くとだんだん難しくなり
あと500m以上、戻りをいれると1.2kmも藪漕ぎするのはちと辛いのでやめにして引き返えすこと
にした。
この崩れた所を登ると道がある
他にも何処か登る所はないかと思いながら林道を戻ると、「水源かん養保安林」の標柱が建っている
ところから尾根が始まっているのでもしやと思って登ってみると道がある。ひょっとすると頂上へ行ける
かと登りだしたが、木を伐採して植林をしてあるところまでだった。あとは密生していてとても藪漕ぎど
ころではない。1117mだったので、頂上までもう少しなのだが引き返した。ちょっとした谷間があるの
で、そこを登れば頂上近くへ行けるかもしれない。
この山には、中島集落から登山路があったそうだが、廃村となって登る人がいなくなった山道は、やが
て消えてしまったのだろう。
昼食は002へ戻って食べた。ここはとても眺めが良くて、荒島岳、経が岳、白山などが望める。来る時
渡った若生子大橋が直下に、向かいには笹又峠が確認出来たが、直下を横一線に林道が走っていた。
陽射しの下でも暑さを感じない気持ち良いひとときを過ごすことが出来た。3時間半ばかり歩いて汗をか
いたし、今日はこれでよしとしよう。