福井の小さな山歩記


保田の経ケ岳(’01・09・16)


昨日は大雨で今日は午後から晴れるとの予報だが、白山スーパー林道周辺の山へ登る予定をやめて
かまぶろ温泉のところを廻って行く保田の経が岳(764.9m)へ登ることにした。保田の集落を過ぎて
中部縦貫自動車道の工事中の所を通り、林道をほんの少し行くと行き止まりで登山口となる。



細い棒のところを渉る 大股でひとまたぎだった

沢の流れが激流という感じの音をたてていてびびってしまう。沢を渉るらしいので増水してなければいい
のだがと心配しながら登る。だがそれほどのことはなく、やがて杉林の中の頂上まで60分の標識へ着く。
そこから頂上まで30分の標識までが早い。標識が手前過ぎる感じだ。そこからいぼいぼの黒い合成樹
脂の階段を登る。ひと登りすると送電線の鉄塔へ。それまで霧のようだったものが雨になり、木陰で雨宿り
を2回ばかりするが、ついに合羽を被って歩き出すとすぐに晴れてきた。青空なのである。

 

それやこれやで、頂上まで30分の標識から50分以上掛かって頂上に着いた。三角点は草むらの奥に
あった。ぼけっとしていると知らないままで降りてしまいそうだ。頂上からは北側の眺望は良く、加越国境
の山々も頂上部が雲に隠れていなければと思う。見晴らし抜群の頂上近くの鉄塔からの眺望も、法恩寺
山、経が岳の頂上部は雲に隠れていた。



頂上直下の鉄塔からスキージャム、法恩寺山、経が岳方面

昼飯にコンビニで買ってきたスパゲティナポリタンを食べようとしたら東京の息子から電話が掛かって来た。
今高尾山の頂上にいるのだそうで、20人位の子供とその家族を引率して来たという。ご苦労さんなことだ。
こちらは一人で静かだが、高尾山頂上には2百人位もいて店もありビールも売っているという。大変な処だ。



私にとってスパゲティと言えばナポリタンなのだ。イタリヤにはこんなものは無いそうだが、高校を卒業して
社会に出て初めて出会ったスパゲティがこれなのだ。 その頃昼時にスパゲティ専門店では、カウンターに
並んでみんなこのナポリタンをフーフーいいながら食べていたのだ。中にはミートソースもあったかも知れな
いが、スパゲティとはそういうものだった。日本の味ナポリタンは焼きうどんのトマトケチャップ和えなのだ。

下りは木漏れ日の揺れる中をゆっくりと歩いた。歩行時間のみならば往復3時間の行程だった。


          目次        

次のページヘ               前のページヘ