福井の小さな山歩記


蛇ケ嶽(’01・03・17)


今日は朝から曇りで午後は雨の予報だが、蛇ケ嶽(418m)は丘みたいな低い所なので、雨が
降り出すまでには帰ってこられると思い出掛けることにする。今年初めての山登りと云いたいとこ
ろだが、片道40分位だそうで散歩というべきかもしれない。

しかし、この間峠歩きも出来なかったし、2001年最初を飾るに相応しくエトにちなんで蛇ケ嶽に
行ってみてはと山の専門店のおんさんに進められたので、膝の調子をみるのに丁度いいかなと
出掛けることにしたのである。

鬼ヶ嶽の登山口の斜め向かい側に登り口がある。中部北陸自然歩道となっている。最近手に入
れた使い方も判らないハンデイGPSを胸のポケットに入れて歩き出す。これは今居る所の緯度・
経度は勿論のこと、歩いた軌跡や距離・時間、高度の推移まで表示するし、目的地の緯度・経度
を入力しておけば、常に矢印がそちらを向いていてくれるというすぐれものなのだ。
残念なのは、マニュアルが英文でよく判らないことなのである。今日は動作の確認というところだ。

歩き出すとすぐに「大虫の滝」というのがある。「獅子が滝」が本名か。登り始めたかと思ったら、
すぐに尾根に出て緩やかに登る。「大師道」と掘られ、道を指さす浮き彫りのある石柱が建っている。
その側面に「蛇はほろび池の形はかわれど此こ百年の慈悲はかわらず」という文字が読みとれた。

太子堂とその横から望む鬼ヶ嶽

やがて雪道となりズボズボと歩きにくくなる。かんじきの跡と思われるが、薄汚れて丸く浮き上がっ
て続いており、その上を歩くと沈まない。だいぶ体重のある人が歩いたのか。擬木の階段を上がる
と「八田蛇ケ池」に着く。雪に覆われている。弘法大師堂がありここで休憩。鬼ヶ嶽が目の前に見え
る。頂上の建物まで見える。新聞の字は見にくくても遠くは良く見えるのだ。



蛇ケ嶽頂上

ここが頂上と勘違いしてGPSを見たら396mしかない。そのうち何処を触ったのか軌跡が消えてし
まったし、雨が降りそうなのでスイッチを切って仕舞うことにした。頂上はもう少し先だった。418m
だからだいたいGPSは合っているなと思ってスイッチを入れて見たら446mとなっている。先程スイ
ッチを切ったのがまずかったのだろう。そのまま歩いていれば正確な数値を示したのだと思われる。

頂上は祠が三つあるだけで、蛇ケ嶽の表示はない。ちょうど12時だったが昼飯を持ってこなかった
のですぐに引き返した。雪はクッションとなるのか調子良く歩けて、膝に違和感を憶えずまずまずの
2時間だったのである。


                   
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