福井の小さな山歩記


剣ケ岳(’01・04・21)


永平寺町と美山町の境にある剣ケ岳(799.5m)である。小和清水からリズムの森の看板を
左へ入る。後は案内の標識を見て林道を上がる。終点の少し手前に車を停めて9時ちょうどに
歩き出した。ところが、のっけから道がよく判らない。まごついたが、杉林に僅かな踏み跡らしき
ものがあったので登りだす。屋敷跡か大きな石垣が2段あり、そこは横を巻いてしか登れない。
やがて道もないので杉林の中を直登するしかないことになった。



杉林から細い尾根にとりついたところ こういう木々を縫って登る

杉林が切れたところで細い尾根を登ることになる。ひとまず休憩とする。643mのピークに向か
っているらしい。そこからはなかなか大変だった。水無山とまではいかないが、急な登りで、木
や枝に掴まらないと登れないし、雑木が多すぎてもそれを除けて登るのがまためんどうなのだ。

尾根は細く、その上を登るしかないのだが、2時間半掛かって643mのピークへ出てあとは笹
の中の道を30分で頂上へ。頂上には国道からもよく見える反射板が二つあり、あとは背の高い
笹が生えていて展望は南側だけ。



頂上の反射板

うぐいすの声を聞きながらチーズで発泡酒を飲みサンドイッチを食べる。何故かふと昨日が33
回目の結婚記念日だったなどと考える。するとあと4日で62歳の誕生日なのだ。

頂上には標識も見当たらず反射板では写真に撮っても面白くないが、今日は曇りで周囲の山
もいまいちなのだ。30分いて12時半に頂上をあとにする。ずーっと下って643mのピークも過
ぎて良い道が続く。これがいわゆる剱ケ岳の登山道なのだ。快適な道が下っていくのである。



芽吹いた木々の中を下る

しかし、最後の15分位は下りが急でロープも多く、登るのも大変だろうと思う。今日登ったルー
トも面白いのかもしれない。最近の踏み跡もあったし、利用する人もいるみたいだ。



私の車と、右 登山口を示す板、車の後方へ少し行くと行き止まり そこから登った

さて、急な杉林の斜面を降りると林道へ横から出るのだが、なんと降りたところの10m上手に
私の車が停まって居るではないか。登山口にははげ落ちてはいるが標識はある。ぼけっとして
いて見落としてしまったのだ。でもまあ、往きと帰りで別のルートを歩けたし危ない処も無かった
ので良かったのではないか。


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